改修工事をさせてもらうことになった建物(ホテル)の前面道路が拡張するらしい
それに伴い搬入のトラックが入れなくなる期間があるとのことで 今 調整をおこなっています
打ち合わせをしながら 周辺の情報を詳しく聞いていくと 隣の建物は もろに道路に絡んでしまう為取り壊されてしまうとの事でしたので 複雑な気持ちで じっくり建物を観察。。。
裏側から建物を見ていると もはや 人の住んでいる雰囲気ではない感じがしました
住んでいるのか??
建物全体がツタに覆われて 人が住んでいるのか? 建物自体 使っているのか?
建物の健康状態は?? 疑問に感じてしまう様な 独特な雰囲気の建物なのです
ツタの下の隙間から見える外壁の下地は、トタン素材で
建物に風情があるとの理由で 長い間 立ち退きに反対したらしですが、、建築としての構造や創りはそこまで手の込んだ建物ではない印象でした
店内にお邪魔します。。
工事が始まる前や始まってから 私は決まって その近隣のお店を利用します
もちろん、良好な関係を構築したいといった理由もありますが 単純に 何かのご縁なので どんなお店なのかと気になるので 一通り入ってみるのです。。ちょっとした好奇心とプチ冒険ですね
入口のメニュー看板は 昭和のままで 長い茶色の階段を上がって 2階から店中に入っていくと、内装の全てが茶色でした ( タバコの”ヤニ”の色なのかな )
言い換えます、、物、雰囲気、人、音楽 すべてセピア色でした
ノスタルジックという言葉が、これ以上似合う場所はないと言う位 雰囲気のある店内(喫茶店)
加えて 店内のお客さんまでが 世の中の流れを気にしていない感じがして 30年前の昭和のままの様に見えてしまいました
明らかに常連さんらしき5.6人全員が店内で煙の出るタバコを吸っていて もともと白かったであろう壁は深いアイボリーに焼け焦げ 天井付の大型のエアコンの中心部のフィルターは まるで蜂の巣のように真っ黒く屋で盛り上がっていて、今にもニコチンがただれ落ちてきそうでした
NICEな店主
いらっしゃいませ、、をやっと聞こえるくらいのボリュームで出迎えてくれ 仕事感を消した 面倒くさい風のチューニング。。完璧です
”徹底的に人に興味がない” という役を演じきっているからこそ かもし出せる 店主の
『どうぞ 店内で好きにお過ごしください』『私にはまったく関係ありません』『私は何も見ていないし 話さないし 関わりません』この絶妙な空気感は お客と店主と場所とニーズの産物です
うなぎ屋さんも お寿司屋さんも 調理している人の人柄に 何かしらのストーリーを勝手に想像して そのストーリーと味の入り混ざった物を感じて 人は味わう ものですよね
この店の店主の雰囲気で 私の中では 沢山のストーリーが走りがしていました
煙とかの 積み重ね
リノベーションをして 雰囲気のある サビ風の塗装をしたり ヴィンテージの色で塗装したりと 雰囲気をごまかすことはできますが 長い歴史の中で人が作り上げた店内の雰囲気は、二度と再現することはできませんね 店内でモカを飲みながらすごくさみしくなりました
この場所がなくなってしまったら この年配の店主の生活も一変してしまうのだろう
そして昭和からんの常連客も行き場所をなくしてしまい 令和のまぶしい世界に放りだされてしまうのでしょう
素敵な場所と言うよりは、唯一無二の場所なのでした
綺麗や、快適にすることばかりが 必ずしも全員にとって良い選択ではないのですね
ノスタルジー。。タイムマシーンで あの人に伝えよう ・・・・感謝・・・合掌。∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
Pシール
#ワクワクしよう!#丁寧#芸事として楽しむ社会生活
『 ”きもち”のうるおいを大切に 』
『 ”辿り着かない”を楽しもう 』
『 ”正しい道”を行こう!!』
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