漏水調査開始
前回同様サーモカメラを使って場所の当たりを付けていきます
場所の絞り込みですね
塩ビシートの機会固定工法は 張り合わせで構成されているので 塗り物と違って ジョイント部の針の穴くらいの大きさの不良個所でも漏水します
そこから下の断熱材を伝わって広範囲に渡って漏水します
15年経過している今回のシートは 極端に縮んだ部位こそないものの 色んな場所を疑い必要があります
ドレン付近はまずチェック
ドレン付近のチェックは最重要です
その後シートの 3枚以上の重なり部分 パッチ部の亀裂 や 穴を見ていきます
ジョイントの位置の作り方 ※ジョイント同士が近いのはNG ここも前業者の力量を知る重要なポイントです
一度改修をしている物件なら 改修用ドレンの有無(連結部不良が多い為)も必ずチェックします
あれっ⁉ 亀裂発見!!!!!
よしっ さっそくチェックしましょう!!!
水張り試験の実施(散水試験)
写真では伝わりにくと思いますが。。 奥の排水パイプに仮押さえ用のシーリングを打って ちょうどよいサイズの空缶で抑え込んで 配管を奥で封鎖 ⇒ そこに 水を張って チェックします
・・・・・・ぽっ・・・・・・・・ぽたっ・・・・・・・・ぽた・・ポタポタ!!
建物の鉄鋼の造り(S造のアスロック)なので 5分くらいで 下のお部屋に 漏水っ。。
応急対策
このままで次回の雨や雪で漏水してしまいますので いったん改修用ドレンを新設して様子を見ていただくことに。。
再チェック
ここで安心してはいけません 複数の原因がある可能性があるのからです
昔 自転車屋さんのおじさんが ゴムのりでパッチを付けた後 必ず空気を入れて バケツの中でチューブを潜らせましたよね。。あれです。。
時間を決めて 覚悟を決めて シート部のジョイントを端から端まで 見逃さない様に ハイハイして不具合箇所がないか 再調査開始
あっ!!!穴(亀裂)2か所発見!!
断熱材(平場)方向から 指を滑らせると 雨水がこんにちは!!
ここも漏水箇所ですね 現行犯逮捕です
通常の塩ビシートの幅に対して 大手のハウスメーカーやゼネコンが 100mm程度狭いピッチの商品を使っております
この屋上もオリジナルピッチの商材です
シートの重ねからも 元施工の背景が想像できます
10年後 15年後
塩ビシートの機会固定 一時は ウレタン防水は 世の中からなくなってしまうのでは??
そんなことを言われながら賞賛された商材でしたが 数年経過すると 破断や縮みの不具合だ増えて 本当に 10年もつの?? そんな声をよく耳にするようになりました
おそらく 向いている現場と不向きな建物がありのでしょう
当然 施行側の問題もありますし
次の提案
応急処置はしましたが、、、次の提案はどうしましょう
10年後 15年後を見据えてしっかりとした提案をさせて頂きます
そして きっと関わり続けるのでしょう (笑) 末永く宜しくお願い致します
少し温かかったですね~ ・・・・感謝・・・合掌。∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
《Pシール#ワクワクしよう!#丁寧に!!》
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